盤が設置される場所は、暑かったり寒かったり、じめじめしていたりカラッとしていたり、1年の中でも変化したり、移動したりと環境はさまざまです。
環境試験とは、湿度・温度・振動・加速度・気圧・塵埃などの様々な角度から、機器や部品の実際の使用時を想定して行われるシミュレーションのことです。
それぞれの環境を実現できる試験器具を使用し、機械の安全性や、仕様を満たしているかなどを試します。
今回は、環境試験のひとつ、東洋電装が外部機関を通して行っている 恒温槽試験 についてご紹介いたします。
恒温槽試験を簡単に説明すると、試験物を恒温槽試験機に入れ、外気温80℃・外気温-30℃・湿度100%などの環境に放置して試験物をイジメる試験です。
これは、極端な高温や低温、高湿度や低湿度の状態に試験物をさらすことで、辛い環境下においても、機械が動くかどうかを確かめるためで、温度・湿度の変化による機器のダメージを確かめることができます。
一言で言うと『さまざまな気候環境を再現できるマシン』です。
温度管理だけでなく、湿度も管理できてしまうという
優れものです。
※ 機械にとって、湿気は最大の敵!!と言われており、その水滴が原因で重大な事故につながることもあります。
前述のとおり環境試験は、湿度・温度・振動・加速度・気圧・塵埃などの様々な角度からシミュレーションすることで、恒温槽試験機は温度と湿度の試験をすることが可能です。
恒温槽試験機を使うもののなかに
というモノがあります。
日本には四季があり、じめじめの梅雨・高温多湿の夏・寒い冬といろんな環境に晒されます。
屋外に設置されるものは特に環境の影響を受けるので、こういった試験で内部への影響を確認しておくことは大切ですね。