マグネットスイッチは、電磁開閉器とも呼ばれます。
マグネットスイッチは、制御盤に使われる機器のひとつで、安全に回路を入切し、負荷を制御する目的で使われます。
電磁石の動作によって電路を開閉する電磁接触器と、過負荷により回路を遮断するサーマルリレーを組み合わせた開閉器(スイッチ)のことを指します。
負荷への電気の供給と保護に欠かせない機器です。
例えばモーターが付いている場合、想定よりも重い物を回そうとしたり、軸が歪んで回転に必要な力が増えていたりと何か不都合なことが起きると、普通は定格よりも大きい電流を使ってでも回ろうとします。
その状態でそのまま放置すると、モーターが発火したり、ギアが壊れたり、いろいろな大きなトラブルの原因になります。
このため、大きな電流が流れると(過電流)トリップして止めます。
簡単に説明すると、ブレーカーは電線を保護するための装置であり、電磁開閉器はその下についている負荷を保護するための装置です。
ブレーカーの動作対象は短絡事故ですが、電磁開閉器の動作対象は過負荷です。
ブレーカーと電磁開閉器とでは、遮断できる電流の量が違います。
ブレーカーは定格電流の500~1000倍、マグネットスイッチは定格電流の10数倍の電流を遮断できます。
遮断する点では同じですが、遮断できる電流の量と、それによって保護する対象が違うのです。
一般的にマグネットスイッチと呼ばれるかと言うとそうでもありません。
「コンタ」と言う人もいたり「マグネット」と言ったりする人もいます。
どの分野でもありますが、略称や通称で呼ぶことが多数を占めます。
※ コンタ=電磁接触器(マグネティック・コンタクタ)の略だと思われます。
回路図上ではどのような感じで表記されているのでしょうか。
一種類というわけではありませんが、頭文字のMCやMSが使用されたり、JEMという規格で統一が図られていて、6や42や52の文字が使用されていたりします。
上記のため、マグネットスイッチが回路図上で目星をつけることができますね。