COLUMN
コラム

図面の種類について

制御盤の図面って?

制御盤の図面とは一般的に制御盤の構造、形や機器のレイアウトを描いた設計図や仕様書などの資料を1つにまとめ、冊子にしたもののことです。
制御盤を製作するためにはなくてはならないもので、ほぼ全ての工程で必要となります。
板金や組み立てなどの製造工程だけでなく、検査工程や納品後にも図面が使われます。
図面を綴じる順番やフォーマットに関する決まりはなく、各制御盤メーカーによって違います。
また、図面には俗称があり「誰が」見るのかによってその呼び方も変わります。
今回の豆知識は、東洋電装での図面の種類に基づいて説明いたします。

制御盤製作の工程と図面

まずはお客様からの客先資料をもとに、納入仕様書を作成します。
納品仕様書にてお客様の承認を頂いたら、製作図面を作成します。

製作図面

製作する人が見る際の俗称を製作図面と呼びます。
製作図面は制御盤の製作工程に使われます。
寸法や機器の配置、配線など、図面を見て確認しながら製作します。

検査図面

完成した制御盤は、検査部門にて最終検査を行います。
図面を見ながら、制御盤の外観や配線が正確かどうかをチェックしていきます。
その時の図面の俗称を検査図面と呼びます。
完成図書
検査が完了したら、制御盤の納入と一緒に図面も提出します。
これが完成図書です。

図面にはどんな種類があるの?

図面の種類には「表紙」「仕様書」「外形図」「部品リスト」「回路図」「端子配列図」があります。
制御盤を製作し、検査し、実際に使う際にそれぞれ必要な情報が記載されています。

  • 表紙
    この図面が何の制御盤のことを表しているのかを記載しています。
  • 仕様書
    その制御盤の規格に関する詳細な情報が記載されています。
  • 外形図
    その制御盤の寸法やモノの配置など外側部分の情報が記載されています。
  • 部品リスト
    その制御盤を製作する上で必要な部品をリスト化しています。
  • 回路図
    その制御盤の回路が記載されています。
  • 端子配列図
    端子台(インターフェイス)の内容が記載されています。

~ちょっと一言~

各図面では輪郭線を偶数等分して区域を分ける場合があります。

図面を正面から見て左から横の辺に沿って1,2,3と数字を、縦の辺に沿ってA,B,Cとアルファベットの大文字を割り当てます。
この表記方法を格子参照方式(こうしさんしょうほうしき)と言います。
このように振り分けることで、例えば「A-2のエリアにある図面がおかしい」とか「B-4のエリアにある穴の寸法が漏れている」など目の前にいない相手に電話や電子メールで問い合わせる場合に説明しやすくなります。

この手法は道路地図などでも用いられています。

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