制御盤の図面とは一般的に制御盤の構造、形や機器のレイアウトを描いた設計図や仕様書などの資料を1つにまとめ、冊子にしたもののことです。
制御盤を製作するためにはなくてはならないもので、ほぼ全ての工程で必要となります。
板金や組み立てなどの製造工程だけでなく、検査工程や納品後にも図面が使われます。
図面を綴じる順番やフォーマットに関する決まりはなく、各制御盤メーカーによって違います。
また、図面には俗称があり「誰が」見るのかによってその呼び方も変わります。
今回の豆知識は、東洋電装での図面の種類に基づいて説明いたします。
まずはお客様からの客先資料をもとに、納入仕様書を作成します。
納品仕様書にてお客様の承認を頂いたら、製作図面を作成します。
図面の種類には「表紙」「仕様書」「外形図」「部品リスト」「回路図」「端子配列図」があります。
制御盤を製作し、検査し、実際に使う際にそれぞれ必要な情報が記載されています。
各図面では輪郭線を偶数等分して区域を分ける場合があります。
図面を正面から見て左から横の辺に沿って1,2,3と数字を、縦の辺に沿ってA,B,Cとアルファベットの大文字を割り当てます。
この表記方法を格子参照方式(こうしさんしょうほうしき)と言います。
このように振り分けることで、例えば「A-2のエリアにある図面がおかしい」とか「B-4のエリアにある穴の寸法が漏れている」など目の前にいない相手に電話や電子メールで問い合わせる場合に説明しやすくなります。
この手法は道路地図などでも用いられています。