塗装色検査とは制御盤の制作時に仕様書で指定されたものと同じ色であるかを検査するものです。
その確認方法は
があります。
色彩を統一することで全体の調和が取れます。
また、新規の機器の追加する際などにも合理的に色彩を決定することが可能になります。
そこで、JEMA(一般社団法人日本電機工業会)により、配電盤・制御盤と取付器具の色彩については、1977年にJEM 1135(配電盤・制御盤及びその取付器具の色彩)でマンセル値5Y7/1を標準色彩と規定され、その後の改正では盤表面の鏡面光沢度(つや)の基準及び、測定方法を明確に規定されています。
また、受変電設備機器の色彩についても、もともと3種類の異なる色彩が適用されて隣り合う機器同士で色彩が違う状態があったため、配電盤・制御盤との色彩との調和も考慮し、1980年にJEM 1387(受変電設備機器の色彩)でマンセル値5Y7/1を標準色彩として規定されました。
色彩を色の三属性で「色相 明度/彩度」といった表記する値をマンセル値と言います。
色相は色味を表しており、色を5つ (R 赤、Y 黄、G 緑、B 青、P 紫) に分け更に中間にYR・GY・BG・PB・RPの5つの計10種類の基本色を設け、さらにそれらを10分割にした計100色相で表します。
10種の基本色のアルファベットと、その度合いを示す0から10までの数字を組み合わせて、黄色であれば、5Yのように表記します。
色の明るさを0から10までの数値で表しており、暗いほど数値が小さく、明るいほど数値が大きくなります。
鮮やかさを0から14程度までの数値で表します。
色味のない鈍い色ほど数値が小さく、逆に鮮やかなほど数値が大きくなります。
(白、黒、グレーなどの無彩色の彩度は0になります)
指定色と同じ色であることを証明するために色見本を使用し、実際に盤にあててみて、色見に差がないかを目視で確認する
色見本を基準とし、色の差が±1.5NBS(色差の単位)以内であるかを調べて評価します。
(JEM-1135に準拠)
色の検査の他に艶具合を調べる検査もあります。
製品の光沢(つや)が客先の指定にあっているかを数値で計測し、基準値の範囲かどうかを評価します。